
動画制作をしたいけど、「予算ってどれぐらいだろう・・?」そう思ったことはありませんか。
実は一本の動画を完成させるには企画・撮影・編集の段階で様々な要素が絡んでくるため、「動画一本〇〇円です」といった明確な答えはありません。
ただ費用内訳を知ることで、ある程度の予想は立てることができます。
今回は実際に、動画を発注してから納品までにどんな費用がどこにかかってくるのかを解説していきます。
動画の制作目的別の相場感を解説している記事もありますので、こちらもぜひ合わせてお読みください。
こんな方に読んでほしい
・動画にかかる費用の内訳を知りたい
・動画制作のための予算の見立てをつけられるようになりたい
・動画制作を検討している
動画制作の料金の決まり方
動画制作をする場合は「企画」「撮影」「編集」の工程でそれぞれ、機材費と人件費がかかってきます。
撮影する手順に沿って、動画制作の費用内訳を見ていきましょう。
『企画』
より視聴者の目を引き、コンバージョン(※)に繋げる動画を制作するためには、企画部分がとても重要な要素となってきます。
※コンバージョン‥最終的な成果。商品の場合は「購入」、サービスの場合は「新規登録」、会社紹介の場合は「お問い合わせ・資料請求」など。
- 企画構成費用
お客様からのオリエン内容、ヒアリング事項に基づいて、動画の企画・構成の設計にかかる費用。
ムビツタのような動画制作会社が担当する場合もあれば、広告代理店やPR会社、フリーのプランナーなどに依頼する場合もあります。
- プロデュース・ディレクション費用
予算・品質・進捗管理を統括するプロデューサーと、実際の動画作品の演出を統括するディレクター、制作全体の実行者であるプロダクションマネージャー(PM)の人件費。それぞれに担当がつく場合もあれば、1人が兼任する場合も。
動画の仕上がりを大きく左右する部分なので、予算と相談し慎重に選定するようにしましう。
『撮影』
ここからは、実際に撮影に入る時にかかる費用をご紹介します。
- 撮影スタッフ人件費
例えばカメラマン1人のみで撮影する場合と、照明や音声スタッフをつけて、カメラも何台も使用して撮影する場合とでは、動画制作にかかる費用に大きな差が生まれます。
さらに、例えば社員インタビューの動画や講義形式の動画で自社内で撮影を済ませる場合は、この部分の費用はかかりません。
- 機材費用
カメラや照明機材、音声用機材など、撮影に必要な機材にかかる費用です。
例えば、人物を撮る場合でも、メイク動画を撮る場合は照明があった方が印象が良くなりますし、インタビューを撮る場合はしっかりした音声機材を使った方がいいですよね。
このあたりも、求める仕上がりに合わせて制作会社と相談して決めるのがおすすめです。
- ロケ・スタジオ費用
撮影の際の「場所」に関する費用です。
特定の場所を貸し切る場合や、スタジオを借りて撮影をする場合は一定の費用がかかります。また、そのためのロケハン(事前下見)費用などもここに含まれます。
一方で、自社内で撮影する場合や、イベントの様子を撮る場合は削ることができる費用です。
- キャスティング費用
キャストを使用する場合にかかる費用です。
ムビツタの場合、お客様からのヒアリングを元にキャスティング会社と連携し、キャストのご提案もさせていただいています。
- その他雑費
撮影準備・当日にかかる交通費や、当日用意するロケ弁やケータリングなども、撮影に関わる費用の一部です。動画内で使用する道具や衣装も、準備を進めていくうちに追加でかかる場合もあるので、事前に制作会社と相談するようにしましょう。
『編集』
撮影が終わったら、次は編集作業です。
動画のスタイルや制作方法によって編集手順は変わりますが、一般的にどんな項目・費用があるかを知っておくことは大切です。
- 編集スタッフ人件費
動画を編集する場合には撮影スタッフとは別に、まず以下に紹介するような編集作業に必要なスタッフの人件費がかかります。
動画のカット編集やテロップ入れなどの基本的なものから、VRやCGなどの難易度が高く時間を要するものまで、編集費用はスタッフによって大きく差が出やすい部分でもあります。
また特にTVCM制作などの場合は、ポストプロダクション(通称ポスプロ)と呼ばれる編集スタジオにて作業を行う場合もあり、その場合は別途スタジオ利用料やポスプロエディターの人件費が発生します。
- グラフィック作成費用
お客様からのヒアリングをもとに、アートディレクターやイラストレーター、デザイナーなどが動画内で使用するグラフィックを作成していくのにかかる費用です。
外注すると費用にばらつきが生まれやすいですが、ムビツタでは社内で完結できる体制を整えています。
- 音楽効果・動画素材費用
動画内で使用する音源、効果音、イラストやCG素材などの使用にかかる費用です。有料の素材を購入して使用する場合と、1からすべて制作する場合があります。
- ナレーション費用
ナレーターの人件費です。動画の印象を大きく左右させるナレーターは、制作会社とイメージをすり合わせてしっかりと選定しましょう。
また、ナレーターの実績により費用は大きく変動しやすいです。
- MA(マルチオーディオ)費用
ナレーションやBGM、SE(効果音)などの音量バランスを最終調整するのにかかる費用です。エンジニアやMA用のスタジオ利用料も含まれます。
- メディアオーサリング等費用
動画ファイルでの納品とは別に、DVDやBlu-rayなどでの納品が必要な場合、こちらの費用がかかる場合が多いです。
ムビツタではジャケットのグラフィック制作実績などもございますので、DVDなどの完成形をご希望のお客様はお伝えいただければと思います。
事例紹介
ムビツタの事例とともに、動画制作にかかる費用を分解していきましょう。
株式会社アシックスさま(イベントアフタームービー・50万円〜)
『Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)』の新商品、”2018 MEXICO 66 SD”ローンチパーティーのアフタームービーです。
イベント風景を乱さないよう、使用機材を最小限にして撮影を実施しました。
またキャスティング費用や撮影場所・照明費用などが別途でかかっていないため、費用も比較的抑えることができています。
株式会社ネットプロテクションズさま(採用動画・100万〜)
株式会社ネットプロテクションズさまの、ビジネスアーキテクトという部署に特化した採用動画です。
実際に働く社員の1日に密着するドキュメンタリースタイルで撮影し、職場の様子をイメージしていただきやすい作りとなっています。
社内の雰囲気を分かりやすく、またありのままの魅力を伝えられるように出演者やスタッフを複数名起用して制作した事例です。
株式会社 マテリアルさま(会社紹介動画・200万円〜)
株式会社マテリアルさまの会社紹介・ブランディング動画です。
「Storytelling」という同社の強みが伝わりやすいように、実際の撮影動画と動画素材を組み合わせて世界中に広がるストーリーをイメージして表現しています。
比較的多くの出演者数・撮影場所を使っていること、さらに特徴的な編集によってブランディング動画寄りの仕上がりになっていることから、一般的な相場に比べて制作費もやや高めとなっています。
まとめ
今回は、「動画制作の費用内訳」を事例とともに紹介しました。普段ブラックボックスとなってしまうような費用の詳細も、どこにどんな費用が必要かを知ることで、どんどんクリアになっていきます。
また、動画は実際の案件によって費用が変動しやすいコンテンツでもあるので、制作会社に相談しつつ予算に合わせて制作していくのが良いでしょう。
参考として、ぜひムビツタのWORKSもご覧になってみてください。