
インターネットや5Gの普及で急速に成長を続ける動画市場。
動画を活用した方がいいとは言われているけど、活用した際の具体的なメリット・デメリットは一体なんでしょうか。
動画制作に取り組む前にまず読んでほしい、動画活用における基本的な情報を動画市場の動向や事例とともにお伝えします。
こんな方に読んでほしい
・初めて動画を制作をすることになった
・動画制作を検討している
・自社で動画を内製するべきか迷っている
市場背景
インターネットの普及や5Gの導入により通信速度の高速化が進むことで、誰でもスマホやPCから簡単にアクセスすることができる動画市場が、日本・グローバルともに拡大し続けています。
毎月20億人以上のログイン済みユーザー(※)を抱えるYouTubeを始めとした動画メディアも成長を続け、動画広告の市場もさらなる成長が期待されています。
(※参考:https://www.youtube.com/intl/ja/about/press/)
また、株式会社サイバーエージェントが2019年末に実施した国内動画広告の市場動向調査(※)によると、2020年には3,289億円、2023年には5,065億円に達すると見込まれており、この数値から見ても動画市場の拡大化が予想されます。
(参考:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24125)
動画活用のメリット
では、動画を活用することで具体的にどういったメリットが得られるのでしょうか?実際に挙げられる代表的なメリットを見ていきましょう。
・短時間で多くの情報を与えることができる
1分間の動画で伝えられる情報は、webページで考えると3600ページ分だと言われています。
多くの情報があふれ、素早い情報の取捨選択が必要となってくる現代において、受け取り手に余分なストレスをかけずに「短時間で情報提供をすることができる」のが動画活用の大きなポイントです。
・テキスト情報より正確に、分かりやすく伝えられる
テキストや写真のみの情報になっていると、どうしても受け取り手によって認識の誤差が生まれてしまうことがあります。
想像しうるイメージをあらかじめ動画として落とし込んでおくことで、正確性の高い情報提供をすることができます。
また、難しい説明も図解すると分かりやすいのと同様に、動画としてビジュアルや音を使って表現することで、受け取り手への負担も軽減することができます。
・発信側による情報の偏りを防ぎ、同じ情報を提供できる
動画の大きな特徴の一つとして、「誰でも・どこでも・いつでも同じ情報を届けることができる」という点が挙げられます。
例えば採用面接、企業の説明会、商談など……毎回話し手が異なる場合、また同じ話し手であっても、提供する情報の質や伝え方がその時々で多少異なってきてしまいます。
そうなると人や企業・サービスなどの説明が上手く届かず、機会損失やイメージダウンに繋がってしまうことも。
話す内容を動画化すれば、話し手に左右されず情報を届けることができるほか、話し手の時間的・体力的コストも削ることができるでしょう。
・SNSと相性が良く拡散性が高い
いいねやシェア機能により拡散性が見込める、TwitterやInstagramなどのSNS。
動画はそんなSNSの投稿フィードになじむ形で投稿・広告出稿をすることができ、不特定的多数のユーザーに情報を受け取られやすい状態を作ることができます。
また、能動的に読まなければいけないテキストと違い、情報を受動的に受け取ることができるという動画の特徴も、フィードで流れやすいSNSとの相性の良さとして挙げられるでしょう。
・SEO効果が見込める
情報を発信する際に多くの人に見てもらうためには、決して避けては通れないSEO対策(Search Engin Optimization)。
検索結果の上位に表示されやすくするための、サイトページ内コンテンツの拡充です。
検索順位を上げるために、以前は対象キーワードの数や文の量で計測されるのが主流でしたが、近年はコンテンツ(テキスト・写真・動画など)内容の質が求められる傾向にあります。
アメリカの調査会社Forrester Researchによると、「動画の埋め込まれた ページは、埋め込まれていない ページに比較して、約53倍の確率で検索結果の上位表示が期待できる(※)」という結果もあり、VSEOと呼ばれる動画でのSEO対策にも注目が集まっています。
(※参考:https://markezine.jp/article/detail/12344)
動画活用のデメリット
実際に動画をビジネスとして活用しようとする際には、少なからずデメリットも出てきます。正しい選択や対策をすることでカバーできるものも多いので、チェックしていきましょう。
・制作コストやスケジュールが分かりにくい
まず動画を制作するにあたって、一番気になるのは「いつまでに、どのくらいのものがいくらで制作できるか」ですよね。
特に制作コストにおいては撮影方法や日数、使用機材や起用キャストによって幅が出てしまいやすい部分のため、動画制作の業界では今までブラックボックスになってしまう傾向にありました。
そのため、まずは数社にご与件の内容をお伝えいただき、費用感やスケジュールを確認いただくことが大切でしょう。
ムビツタコラムの、一般的に言われている動画制作の流れの記事と動画制作費の内訳の記事(近日公開予定)もぜひ参考にしてみてください。
・低品質な動画はブランドイメージを損ねる
動画市場の広がりとともに様々な会社から動画制作ツールが出ており、個人でも動画制作が可能な時代になりました。
一方で、動画制作や動画のトレンドに対してのノウハウや技術を持った制作会社で作られたものと、個人で動画制作ツールを使って制作したものだと、どうしても仕上がりに差が出てしまうことが少なくなく、ともするとブランドイメージを下げてしまうことにもなりかねません。
もちろん制作会社といっても価格や品質が様々なので、一度見積もりや仕上がりイメージを数社問い合わせてから、検討するのが得策でしょう。
・制作会社に依頼するとコストがかかる
動画制作会社に依頼する場合、どうしても費用がかかってきてしまいます。
一般的な映像制作費の内訳の記事でも紹介しますが、一つの動画を作ろうとする際には、プロデューサー、ディレクター、カメラマン、キャスト、アートディレクター、エディターなど様々なスタッフが関わります。
そこに企画としてプランナー、配信もセットで運用担当をつけるとすると、一般的にはかなり高額になってしまうことも。
ムビツタでは広告代理業×動画制作業の体制が内製されており、企画〜制作〜配信を全て自社内で請け負うことができます。
もちろんカメラマンなどの撮影スタッフや、アートディレクターなどの編集スタッフも社内に抱えているため、企画の段階から制作イメージをすり合わせて進行させていただきます。
一気通貫して対応することで、外注する分の無駄なコストを省けるほか、企画から公開までの間に起きがちなイメージのズレを防ぐことができます。
ここが動画活用のポイント!事例紹介
Indeed Japan株式会社さま
こちらは『Indeed』無料求人掲載の手順のチュートリアル動画です。
デスクトップ画面をそのまま映したような構成と丁寧なナレーションで、実際の使用時も動画の通りに進めていけば作業完了できるようになっています。
テキスト・静止画のみでの説明に比べ実際に使う時のイメージが湧きやすいので、受け取り手による理解度のばらつきや負担を軽減することができます。
オルグロー株式会社さま
人材分析AI『SALES SCORE(セールス スコア)』のサービス紹介動画です。
専門的な用語が多い説明や、やや難解なサービス・システムなどの説明などをする場合は、一般的に図解されたりイラストで説明されたりします。
それに加え音声や動きをつけて動画にすることで、視聴者に飽きられず、正しく理解してもらいやすいコンテンツを作ることができます。
株式会社ネットプロテクションズさま
企業やサービスの魅力を伝える際も動画は有効な手段です。
こちらは株式会社ネットプロテクションズ様のビジネスアーキテクトという部署に特化した採用動画ですが、他の部署に比べて伝わりづらかった業務内容や仕事のやりがいを、インタビューを通して理解・共感できるように伝えています。
また実際に働く社員の1日の様子をインサートに入れ込むことで、口頭での説明では伝わりにくい現場の雰囲気も学生がイメージしやすくなる作りとなっています。
こういった説明動画を1つ用意しておくことで、属人的になりがちな具体的な業務説明や社風などの情報を均一化して届けることができます。
スワロフスキー・ジャパン株式会社さま
ネイティブアドと言われるような「コンテンツの一部として見てもらう広告」を作ろうとする場合、各SNS・またそのユーザー特性に合わせた制作物が必要です。
例えばこちらのInstagramのストーリーズ用の動画は、あえて雑誌のような見せ方をして広告色よりトレンド感やおしゃれさを優先することで、Instagramのユーザーにスキップされないような工夫がされています。
特に最近は駅ナカのOOHや商業施設のサイネージなども16:9の縦型が多く、SNS用に作っておけばそのまま異なる場所にも転用できるケースが多いので、その点も動画を一つ作っておくことのメリットと言えるでしょう。
縦型動画のメリットや活用法については、『スマホ時代に求められる縦型動画とは?話題の成功事例やポイントをご紹介!』の記事をご覧ください。
まとめ
今回は動画活用のメリットを、動画の市場背景や事例とともにご紹介しました。
制作費用の目安については、WORKSページ(リンク)を参考にしてみてください。
簡単なご相談、お見積もりも常時承っておりますので、ぜひお気軽にムビツタまでお問い合わせくださいませ。